松江市は、国宝の松江城天守について、2年後の2027年度から大規模修理に取りかかる方針を明らかにしました。
工事は2029年中の完成予定で、大規模な修理は「昭和の大修理」以来約70年ぶりです。
松江市・上定市長:
今回『令和の大修理』と銘打ちまして、来年度から設計にかかっていく。
約400年前に築城された松江城。
江戸時代までに建てられ、修復されながら現在まで残っている全国12の天守の一つです。
大規模な修理は明治27年、1894年、約130年前の、そして昭和30年、1955年に解体修理が行われてから約70年ぶりとなります。
今回の「令和の大修理」では、複数の損傷箇所が確認された外壁や雨漏りが発生している瓦屋根など外観を中心に修理することにしています。
市は2025年度中に破損状況を調査した上で2026年度中に設計を終え、2027年度に修理に着手、その2年後の2029年度中に完了させる予定です。
費用は14億5000万円を見込んでいます。
松江市・上定市長:
松江城を守り、次の世代に受け継いでいくために今回の修理あるいは登閣料の改定は必要なものと考えている。
市は修繕費用に充てるため天守閣の入場料を引き上げるほか、企業版ふるさと納税や来場者からの募金なども活用することにしています。