「ぞうきんがけ」の速さを競うユニークなイベントが、鳥取県南部町の中学校で行われました。
スタートラインについた男子生徒。
手にしているのは、真新しい「ぞうきん」です。
合図とともに猛ダッシュ。
「ぞうきんがけ」リレーのスタートです。
南部町の法勝寺中学校で11月20日、放課後の体育館で開催されたのは「Z1グランプリ」
「Z」はぞうきんのZ。
ぞうきんがけリレーの速さを競う大会です。
3人1組でチームを作り、1人が長さ15メートルコースのコースを折り返し、バトンの代わりにぞうきんをリレー、そのタイムを競います。
初めて開催された20日のレースには男子5チーム、女子2チームが参加しました。
このユニークなリレー大会を企画したのは、南部町のスポーツクラブの神原史さん。
女子サッカー・なでしこリーグでプレーした経験を生かし、スポーツ振興コーディネーターとして町民の健康増進などに取り組んでいます。
スポーツ振興コーディネーター・神原史さん:
「何が切っ掛けになるか分からないので、きょうみたいなぞうきんがけで『運動楽しいな、体を動かすことが楽しいな』と思うきっかけになってくれれば嬉しいです」
低い体勢を保ったまま疾走するぞうきんがけは、実は、腕、背中、腹筋、脚などを使う全身運動。
体幹も鍛えられ、筋力強化の効果が期待できるといいます。
生徒たちが楽しく体を動かすきっかけになればと、このZ1グランプリを企画しました。
スポーツ振興コーディネーター・神原史さん:
「三苫の1ミリも入っていません。ここの中にピッタリ入れて」
「バトンタッチ」のルールが守られなかったため、やり直しになりました。
楽しい中でも真剣勝負です。
各チームが2回ずつトライアルを行い、タイムを競うこのレース。
1回目を終えて、トップは制服姿で参加したバスケットボール部チームでしたが。
2年生の仲良し3人組MTKチームが2度目のトライアルで逆転。
法勝寺中学校のZ1グランプリ初代チャンピオンに輝きました。
優勝した生徒:
「優勝したぞ」
「皆団結力が合って友情が深まったと思います」
「いつも学校で雑巾で掃除やっているので、それのおかげでいい結果が出せたと思います。楽しかったです」
「学校もきれいになって皆で楽しめて、とてもいいイベントだと思います」
床を磨いて体力向上。
一石二鳥の「ぞうきんがけ」で生徒たちは楽しい汗を流しました。