参議院選挙の投開票まで、残り4日。

選挙の争点とされるものは色々とあるが、働く皆さんは、実際、政治に何を求めているのか?
5回連続でお伝えする3回目は「就職氷河期世代の本音」。
不景気に翻弄された35歳~45歳前後の方に、全国各地で聞いてみた。

【岡山市】正社員になれなかった際の保障を・・・

契約社員(岡山市):
紹介予定派遣制度といいながら、結局雇わなかったり、短期が目的だったり、すごく残念な思いをしたことがある。それだったら派遣で割り切ろうと思った。再就職手当とか失業手当とかも大事だけど、(正社員になれなかった際の)保障はしっかりしてほしい。

契約社員(岡山市)
契約社員(岡山市)
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【九段下】就職氷河期世代も雇用しよという流れはあるが・・・

人材紹介会社勤務(東京・九段下):
就職氷河期世代も雇用しましょうという流れはあるが、漠然としている気がする。方針としては理解できるが、具体的にどういうアクションを起こしていくか、この業界にいてもまだ見えない。正社員として雇ったら、その正社員の年収の何%を助成金で出すとか、そういう支援を国が行ってもいいんじゃないか。

人材紹介会社勤務(東京・九段下)
人材紹介会社勤務(東京・九段下)

【船橋市】 求人広告を探しても、面接に行っても、勤め先は派遣・・・

自営業(千葉・船橋市):
求人広告を探しても、面接に行っても、勤め先は派遣。僕の友人も、そういった形で勤めている。ハローワークに行っても、求人とかそんなに変わりはない。就職先だったりを、大ざっぱになるが、もっと雇用を増やしてほしい。

自営業(千葉・船橋市)
自営業(千葉・船橋市)

【倉敷市】 家族計画として2人目はしんどい。福利厚生面の拡充を・・・

メーカー勤務(岡山・倉敷市)
子育てしながら、家のローンも払いながらとなると、どうしても家族計画として2人目はしんどいかな。福利厚生面の拡充を検討いただけたらな。

メーカー勤務(岡山・倉敷市 )
メーカー勤務(岡山・倉敷市 )

【秋田市】 地方にも起業できる環境が整えば・・・

公務員(秋田市 )
わたしの知人も、東京の方に行って帰ってこないという方はいっぱいいますし、東京にいなくても仕事ができる企業が地方に出てきて、起業したりできる環境がもっと整っていけば、いろんな企業がこっちに来るのかな。

公務員(秋田市)
公務員(秋田市)

【蒲田】若い子たちを守るんじゃなくて、僕らを守ってほしい・・・

製造メーカー勤務(東京・蒲田)
仕事で怒られて育ってきた僕らが今は怒れないし、言葉遣いも選んで指導をしていかないとだめだと思うし、結構しんどいですよね。若い子たちを守るんじゃなく、逆に僕らが稼いでるんだから、僕らを守ってもらわないと。

製造メーカー勤務(東京・蒲田)
製造メーカー勤務(東京・蒲田)

【倉敷市】長い目で見た就職提案の方が10~ 20年後の日本のためになる・・・

教員(岡山・倉敷市)
ハローワークは1年、2年、 3年とかの目先、とりあえずすぐ職に就くならこんなのがあるよという感じ。これで1~ 2年食えるだろというのよりは、長い目で見た就職提案みたいなものを何かしらでサポートしてもらえる方が、10年後、20年後の日本のためになるんじゃないか。それはソーシャルワーカーの人たちや定職に就きたいと思っている人たち、みんなの気持ちじゃないかと思う。

教員(岡山・倉敷市)
教員(岡山・倉敷市)

35歳~45歳は「子育て」に加えて「介護」 個人努力を超えて構造的な課題が・・・

三田友梨佳キャスター :
「求人広告を見て面接に行っても、勤め先は派遣」という話がありましたが、政府も骨太の方針で就職氷河期世代への支援を打ち出していますが、森田さんはどうご覧になりますか?

森田章氏
森田章氏

経営コンサルタント・森田章氏:
勤め先の幅を広げるためのキャリア教育、すなわち新しい職に就くための学びに助成金を付けるような支援策が打ち出されていますが、一方で、キャリア教育を受けたいと思っていても時間的制約があったらどうするのか。 時間的制約の中で時間が捻出できないとこうした支援策も実効性がないものになってしまうので、就職氷河期世代への支援については複合的な視点で考える必要があると思います。

三田友梨佳キャスター :
就職氷河期世代は子供を持つ親世代でもあるために、子育て支援を望む声もありますよね?

森田章氏:
そうですね。子供が二人、三人の場合は減税して欲しいという声もあるが、非常に切実ですよね。さらに悩ましいのは今の35歳から45歳の世代というのは、子育て世代というのと同時に親世代が70代に入ってくることもあって、介護をしなくてはいけないケースも増えている。親世代に頼るのも難しければ、支えるのも大変ということで、個人の努力を超えて構造的な課題がこの世代に降り積もってきている。

三田友梨佳キャスター :
そういう課題に対してどのような解決のアプローチがありますか?

森田章氏:
常識を疑うことだと思います。例えば日本は、非正規社員は正規社員よりも賃金が低いという前提なんですけど、ヨーロッパは全く逆なんですね。こうした常識を疑って解決策を考えて政治としても手を付ける優先順位が変わってくる可能性があるのではないかと思います。

(「Live News α」7月17日放送分)