岸田文雄元首相は14日、大阪市内の講演で、高市早苗首相と意見交換した際のことに触れ、「特に成長と投資に力を入れて結果を出したいということだった。ぜひ強力にサポートしていきたい」と述べた。
意見交換で高市首相は、賃上げを起点とする成長と分配の好循環、官民が協調した投資、資産運用立国の3点を推進したいと語ったという。
岸田政権では「新しい資本主義」を推進してきたが、岸田元首相は、「高市内閣では、これまでの『新しい資本主義実行会議』を衣替えして、全閣僚による『日本成長戦略本部』と民間委員による『日本成長戦略会議』を立ち上げた。これを支える自民党の党の組織として、自民党の『日本成長戦略本部』が新たに発足し、私が本部長を務めることになった」と述べた。
そして、「高市内閣の目指す『強い経済』実現に向けて議論を進めていきたい」と強調した。
日本成長戦略本部は14日に初会合を開催。▲複数年度の取り組み、▲人材力の結集、▲資金の適切な確保、▲企業の主体性発揮、▲国際連携の5つの原則のもと、AIや半導体などの戦略分野やスタートアップ育成、賃上げ環境の整備といった分野横断型のテーマに取り組む方針だ。