全国の警察で唯一火災への予防や初期消火の業務を担う皇宮警察が、皇居内で消火活動の競技会を開催しました。
皇宮警察では、天皇皇后両陛下のお住まいである御所や儀式や行事が行われる宮殿などがある皇居内という特殊性や歴史的な背景をもとに、全国の警察で唯一、火災への予防や初期の消火活動を行っています。
この活動は「消防」とは呼ばず、皇宮警察では「警防」と呼び広い意味の警備の中に火災への対応も含まれるとして日々、パトロールをして火災を未然に防ぐ任務にあたっています。
こうした中、皇居・東御苑では14日、皇宮警察の消火活動の技術を競う「警防競技会」が開かれました。
今回の競技会は10年ぶりに行われ防火服や空気ボンベの装着のほか、初期消火のスピードや放水の正確さが競われました。
競技会終了後には皇宮警察の直江利克本部長から「来年、創立140周年の皇宮警察で『警防』も歴史とともに歩んできた」「火災への備えを不動のものとしていただきたい」と訓示が述べられました。