今シーズン“投打二刀流”が復活した岩手県奥州市出身ドジャースの大谷翔平選手が、3年連続4度目のリーグMVPを受賞しました。
全米野球記者協会所属の会員30人が投票して決めるメジャーリーグのMVP、全員が1位とする「満票」で大谷選手が選ばれました。
3年連続4度目の受賞です。
中継では大谷選手が妻の真美子さんと愛犬のデコピンとともに受賞を喜びました。
ドジャース 大谷翔平選手
「非常に光栄。(MVP候補の)ソト選手、シュワーバー選手ももちろんすばらしいシーズンだったので、そういう素晴らしい選手と競い合えたことがよかった」
右ひじの手術を乗り越え今シーズン投手として復帰した大谷選手は、14試合に登板し1勝1敗ながら防御率2.87、47イニングで62奪三振を記録。
打者としては自己最多となる55本のホームランを放ち、両リーグ最多の146得点をマークしました。
その後ワールドチャンピオンを決めるポストシーズンに臨み、リーグ優勝決定シリーズ第4戦では1試合で3本のホームランを放ち、投手としては10奪三振を記録。
この目覚ましい活躍に対し日本時間11月12日、メジャーリーグ機構は1年間で最も劇的だった活躍をたたえる「伝説的瞬間」に選んでいます。
ドジャース史上初のワールドシリーズ連覇に大きく貢献した大谷選手。
4度目のMVP受賞はメジャー歴代単独2位で、3年連続の受賞も史上2人目の快挙です。
大谷選手のMVP受賞を受けて14日は岩手日報の号外が合わせて4万5000部発行され、県内4つの市と東京で配られました。
このうち岩手県盛岡市の肴町商店街では用意された500部が20分ほどでなくなりました。
県民
「自分も(号外を)もらいたいなと思って走って来ました。ワールドシリーズでも何回もホームランを打っていたのが印象的。自分も頑張ろうという気持ちになる」
「岩手の誇り。すごい。2026年もできれば事故なくけがもなく頑張ってほしい」
山梨から14日に岩手に訪れたという夫婦は、大谷選手の背番号が書かれたドジャースTシャツを着て号外を受け取りました。
山梨から来た人
「たまたま岩手の旅行が決まっていて、その日に大谷選手の(MVPが)決まった。
花巻東高校出身だと思うんですけれど、帰りに寄れたらなと思っている」
MVP受賞で今シーズンを締めくくった大谷選手、歴史的な快挙に県内も祝福ムードに包まれています。