13日午後11時過ぎ、中国の北京市内の映画館には、深夜にもかかわらず大行列ができていました。
そのお目当ては、世界的人気の映画「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」。
7月に日本で公開が始まって以降、国内の興行収入が377億円を突破し歴代1位に迫る中、14日、中国本土での上映がスタートしました。
劇場では、公開を待ちわびた熱狂的なファンが記念グッズを受け取り、さまざまな人気キャラクターになりきり、写真撮影を楽しんでいました。
訪れたファンは、「これは“胡蝶しのぶ”で、一番好きなキャラクターです。この衣装は全部で1300元(約2万8000円)」「中国国内で上映されると思ってなかったし、ずっと楽しみにしていたんです」「長い間待っていました。だから初上映に合わせて来たんです。この作品がとても好きで、かっこよくてクールだと思います」などと話していました。
続々と入場していく中国の「鬼滅」ファン。
日付が変わった瞬間の14日午前0時、初上映を迎えました。
中国メディアによると、前売り券の販売額が32億円を超え、中国で上映された海外アニメ作品の前売り販売額の記録を更新しました。
「鬼滅の刃」は、中国本土の映画館で公開されるのは初めて。
これまでの作品は中国当局の検閲で問題視されたと言われていますが、はっきりとした理由は不明です。
国を問わず、幅広い世代から人気を集める「鬼滅の刃」。
中国での上映期限は12月13日までとされており、SNSでは「鬼滅」ファンから期間延長を望む声も出ているといいます。