金山町の鯉が泳ぐ水路として知られる「金山大堰」で、冬に備え錦鯉の引っ越し作業が行われた。
体長70センチ・体重10キロを超えるビッグサイズの鯉たちが次々にトラックの荷台に
移されていく。
引っ越し作業が行われたのは、清流・金山川から水を引き込んだ農業用水路「金山大堰」。
周辺は親水公園として整備され、2006年には「疎水百選」に選ばれるなど、その美しい景観は町の観光スポットにもなっている。
町の魅力を発信しようと、水路への鯉の放流は1973年から行われている。
すっかり「町の顔」となった100匹の錦鯉は、冬の間近くの八幡公園の池で過ごし、鯉がいなくなった大堰は今後“排雪溝”の役目を担う。
(金山町産業課・横田聡子さん)
「金山といえば鯉というイメージが強い。大事な象徴の一つと考えている。大堰の鯉を見るために足を運んでくれる人がいるので、来年4月下旬に大堰にまた放流するのでぜひ見にきてほしい」
冬の訪れを告げるこの恒例行事。
鯉の引っ越し作業が終わると、金山の人たちはいよいよ冬が近いと実感するそう。
鯉は5カ月間池で過ごし、2026年4月下旬に大堰に戻される。