一面が茶色く濁った水に漬かった街。
ポルトガルの首都リスボン近郊にあるフェルナン・フェロという街の様子をみると、水没した通りには、濁流に押し流されたとみられる多くの車が放置されていました。
「Claudia」と名付けられた嵐が直撃し、大雨と強風に見舞われました。
空に稲光が走る中、撮影者は川のようになった街の惨状を「全てが浸水している。ここは通れない。水の中に車がある。信じられない。何という光景だ。信じられない。何てことだ」と、車内から伝えていました。
目の前にあったのは、濁流にのまれた多くの車。
この信じがたい状況を、撮影者は「まるで車の墓場のようだ。車の墓だ。何という光景なんだ」と伝えました。
大雨と強風をもたらした嵐は、80代の夫婦の命も奪いました。
夫婦が死亡した経緯について、地元当局は「鉄砲水が自宅に押し寄せ、急速に水位が上昇し、逃げることができなかったようだ」と発表しました。
洪水や道路の浸水、さらに停電など、大きな被害をもたらした嵐「Claudia」は、この週末いっぱいポルトガルとスペインに大雨と強風をもたらすと予想されていて、現地では厳重な警戒が続いています。