デジタル化やネット販売の台頭など、出版業界を取り巻く環境が様変わりする中、広島市内のファッションビルに新しいスタイルの書店がオープンしました。
【辰已麗アナウンサー】
「書店が減っていく中で、きょうパルコに新しく書店がオープンしました。ユニークな本もあるということで、こちらは暮らしの手帖1966年の出版です」
広島市中区の広島パルコにオープンした「BOOKPARKCLUB」。
これまでは期間限定のイベントとして開催されていましたが、今回初めての店舗化となります。
大きな特徴は本のセレクト方法で、本を選定する書店が2か月ごとに入れ替わり1年間で36店舗がセレクトした本を楽しめるということです。
そして、こんなコーナーも…
【辰已麗アナ】
「後味として、じんわりと残る本をテーマに広島にゆかりのある人が本を選んだということなんですが見てください。納豆図鑑を選んだ理由、じんわり残る、つまり後を引く、糸を引く納豆、こんな選び方もあるんですね」
実際に本を手に取っていた人に話を聞きました。
【訪れた客:40代】
「(Q:なんで選んだのか理由が気になりますか?) そうですね、そこから手に取ってみようかなと思ったりします」「自分が日ごろあまり手にしない本に触れる機会ができていいと思うのでまた何回か来ようと思っています」
さらに店舗の一角には、出版社を通さず個人などが自主的に制作する出版物も並びます。
【実行委員会:長友浩之さん】
「本屋さんが街中からなくなっているところはさみしいと思っていたので、単純に買うだけではなく本と出会ったり関わったりできるような空間にしていきたい」