ニンジンに、紫色の大根やカブ。
「イット!」が取材した農園では、これらのカラフルな野菜に異変が起きていました。

早速見せてもらったのは、収穫時期を迎えたニンジン畑です。

本来なら最盛期を迎えているはずのニンジンですが、約2割から3割が小さいサイズのままだといいます。

なぜなのでしょうか。

小山農園・小山三佐男代表:
9月の猛暑の影響で、タネをまいても発芽しなかった。土の温度が高くて。その影響で何回も(タネを)まき直したので、収穫が遅れています。タネ代だけで10万円~15万円ぐらいは軽くいっちゃってます。

東京都中央卸売市場でのニンジンの卸価格は、1kg当たり215円。
2024年の同じ時期と比べると、約9割も値上がりしています。

異変に見舞われているのはニンジンだけではありません。
紫に色づく品種の大根「紅しぐれ」や「あやめ雪かぶ」、またビーツなど、色づく野菜が影響を受けているといいます。

小山農園・小山三佐男代表:
大体、色のつく紫色のアントシアニン系の野菜って、25度以下じゃないと色がはっきりつかないんです。10月に入ってようやく温度が下がり始めたので、色づきも遅れて生育も遅れている感じです。

色づきや生育に遅れはあるものの、味に問題はないということです。

一方、家計にとってうれしい野菜もあります。

キャベツの卸価格は、1kg当たり102円。
2024年の同じ時期は172円で、約6割のお手ごろ価格となっています。

特選とんかつ すぎ田・佐藤光朗店主:
とんかつの揚げ物の付け合わせって、キャベツがやっぱりマストだからね。

キャベツといえば、とんかつ。
温度の違う2つの鍋で丁寧に揚げるとんかつは油っぽくないうえに、豚肉はやわらかくて衣はサクサク。
名脇役の千切りキャベツはおかわり自由で提供しています。

特選とんかつ すぎ田・佐藤光朗店主:
(キャベツが高いときも“おかわり自由”は継続?)そうなんですよ、高いときもやってました。そういうときに限ってよく出るんですよ。

冬キャベツの生育は順調で、価格は12月も平年を下回る水準で推移する見込みだということです。

米などの食料品をはじめ、かつてない物価高が続く中、ゲームで野菜を育てると実物をゲットできるアプリが注目されています。
お米だけでなく、ナッツとレーズンもゲットしたという人も。

やはり“ゲームで育てたお米をゲットした”という人に話を聞くと、「スマホゲームで米を育てて、米をもらいました。全部無料でした。今はタマネギ育ててます」といいます。

利用したのは、スマホアプリ「カウシェ」。
アプリ内のゲーム「カウシェファーム」で作物を育てると、収穫した際に実物が実質無料で送られてくるといいます。

1年ほど前から、この「カウシェファーム」を利用しているという、埼玉県に住む仙北さん。
これまでにもらったものを聞いてみると、「トマトが3回で、あとは米が2回、タマネギ1回」とのことで、約1年で6回、実物をもらうことができたといいます。

仙北つばささん:
本当に野菜とか米がもらえてうれしいっていうのと、ビックリしてる。今コーヒー豆育てていて。

仙北さんのお母さんもこのゲームを利用。
すでにトマトやナッツなどをもらっているといいます。

一体なぜ、タダで実物の野菜などが届くのでしょうか。

毎日アプリを開き、商品や広告を目にしてもらうことで、無料での提供が可能となっているといいます。

(株)カウシェ・門奈剣平代表取締役:
いま物価高の背景もあって非常に人気がありまして、昨年から約2倍に増えています。ビックリしています。(物価高が続いて)少しずつ節約も疲れてきていることがあるのではないかと。