かつて秋田県仙北市の田沢湖に生息し姿を消した「クチグロマス」の標本を鑑賞できる企画展が、仙北市で開かれています。
仙北市田沢湖の「田沢湖クニマス未来館」で開かれている企画展では、幻とされる淡水魚の標本が展示されています。
「『クチグロマス』とラベルが書かれている。標本が残っていたのは初めてのこと」と説明してくれたのは、田沢湖クニマス未来館のアドバイザー・大竹敦さんです。
幻の淡水魚「クチグロマス」は、かつて田沢湖だけに生息していましたが、その存在をほとんど知られぬまま姿を消しました。
標本は1916年に田沢湖で採取されたとみられていて、2025年に東京大学で見つかりました。
名前の通り、口先が黒いのが特徴です。
会場にはこのほか、1909年に田沢湖で採取されたクニマスの標本なども展示されています。
田沢湖クニマス未来館・大竹敦アドバイザー:
「環境を壊すことはどういうことかを考えてもらいたい。クニマスが生きていて、田沢湖で泳ぐ姿を見てみたい。そういう願いを皆さんと共有できたらと思う」
企画展は11月30日まで開かれています。