愛媛県の今治市で唯一の蔵元・八木酒造部で13日、新酒の初しぼりが行われ、完成を祝う神事が行われました。今年は猛暑の影響があったなか、香りとうま味がしっかりとした上々の仕上がりになっている一方、原料の不足や高騰などの逆風が続き生産量は見通せないとしています。

軒先の茶色くなった杉玉が降ろされ緑の新しい杉玉に。新酒の完成を知らせる合図です。

今治唯一の蔵元・八木酒造部は「山丹正宗」のブランドで知られ、今年9月から仕込んだ新酒が完成。完成を祝う神事が行われたあと、関係者が利き猪口にでき上がったばかりの新酒を注いで乾杯しました。

八木伸樹社長:
「香りもしっかり出てますし、うま味がすごく出てるんじゃないかなと思います」

今年は猛暑の影響で酒米が硬くなり、米を溶かす醸造プロセスに苦心したものの、水分や麹を調整して香りとうま味がしっかりし、上々の仕上がりになったといいます。

ただ酒米の不足や仕入れ値の高騰も加わり酒蔵の環境は逆風続き。去年の生産量は計画の8割に留まり、今年も見通せない状況といいます。

八木伸樹社長:
「新酒が出来始めてはいるんですけども、去年のお酒がどんどん欠品している状況でして、お客様に大変ご迷惑をおかけしてます。早く改善したいと思っております」

新酒は今月17日から酒販店やスーパーなどで販売されるということです。

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テレビ愛媛
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