クマの目撃が相次ぐ中、長野県の対策本部が初会合を開きました。住民の安全を確保するため、当面、捕獲したクマを全頭駆除するなど対策を強化します。
県庁で開かれた初会合には、阿部知事と各部局長が参加しました。
部局の垣根を越えてクマへの対応を強化します。
阿部守一知事:
「近年ツキノワグマによる人身被害が非常に増加していることもあり、県民の生命、身体をしっかり守り抜くことが極めて重要だ」
連日のように、各地で目撃されるクマ。
県によりますと、県内の目撃件数は2025年4月から11月7日の半年間で1145件、人身被害は10件15人にのぼります。
人里や住宅地への出没も相次ぎ、10月は長野市街地でも確認されました。
会議では、11月15日から県内全域でクマの嫌がる行為を行って山に帰す「学習放獣」を一時休止し、捕獲したクマは全頭駆除する方針などを決定しました。
また、年間の捕獲上限を675頭と大幅に引き上げます。
生活圏での捕獲を強化し、住民の安全確保を図ります。