世界的に活躍する華道家・假屋崎省吾さんの作品展が酒田市で開かれている。大正ロマンの雰囲気と、色鮮やかな作品が幻想的な空間を演出している。
假屋崎省吾さんは、日本を代表する華道家として国の内外で活躍。
華道歴40周年を迎え「歴史的建築物に挑む」をライフワークに、生け花と建物のコラボレーションに取り組んでいる。
開催初日となった13日に開かれたセレモニーで、假屋崎さんが「紅葉の美しいひと時、建築と庭・生け花を楽しんでほしい」とあいさつし、テープカットでオープンを祝った。
会場となった酒田市の本間美術館にある清遠閣は、庄内藩主の休憩所として江戸時代に建てられた本間家ゆかりの建築で、酒田の迎賓館としても使用された歴史ある建物。
展示は、大正ロマンを感じさせるモダンな雰囲気の中に、県産の花材など色鮮やかな花々を使った作品15点が展示されていて、幻想的な空間を演出している。
地元・JAそでうらのラナンキュラスや県産のバラを使用した作品。
ダイナミックな流木と鮮やかな生花のコントラストが目をひく。
(訪れた人)
「花の世界が素晴らしく、本間美術館の庭園とうまくマッチして、世界に浸って優雅な気持ち帰れそう」
また会場では假屋崎さんによるデモンストレーションも開催され、訪れた人たちは軽快なトークと一瞬のひらめきで生けられる作品に見入っていた。
(假屋崎省吾さん)
「新しい未来に向けての生け花をみなさまに感じてもらい楽しんでほしい。『見に来ないと人生大損しちゃうよ』という力作をいっぱい作らせてもらった」
「華道家 假屋崎省吾の世界展」は、11月24日まで本間美術館・清遠閣で開かれていて、期間中にデモンストレーションやサイン会も開かれる。