OHKのカメラが収めた岡山・香川の懐かしの映像で、ふるさとの歴史を振り返ります。今回は1973年(昭和48年)11月14日に現在の岡山市北区で撮影された映像です。

岡山市北区表町のデパート、天満屋岡山店は、1969年9月に店舗北側の増築に合わせバスセンターの整備を行い、その連絡通路を兼ね備えた「天地下タウン」を開通させていました。

それから5年後、「天地下タウン」と、天満屋の北側に建つ中之町防災ビル(当時)の地下1階とを結ぶ公共地下道「中之町地下街」が完成し、この日、完成式が行われました。

「祝 中之町地下タウン開通」の横断幕などが掲げられる中、関係者がテープカットや渡り初めなどをしてオープンを祝いました。「中之町地下タウン」は地下通路としての機能も持ち、天満屋やバスセンター、表町商店街に直結。当時の映像にはテナントとみられる店舗もあります。

翌年11月には天満屋の北側に「いづみ岡山店」、「長崎屋」も開業。1972年3月の山陽新幹線の岡山開業以降の出店ラッシュが始まった駅前地区と、表町地区の商圏二極化が始まりました。

「いづみ岡山店」のあったビルはその後、「フィッツ」、「岡山ロッツ」(現在は閉店)へと移り変わり、「中之町地下タウン」も「ハートフルタウン中地下」と名前を変えました。現在でも地下通路としての機能を果たしていて、開通当時の、3色の三角タイルを組み合わせた床のデザインのまま、買い物客などに親しまれています。

岡山放送
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