カンボジア政府は、タイとの国境地帯で、タイ軍の銃撃で民間人1人が死亡したと発表しました。
両国の緊張状態が続いています。
カンボジアの国防省によりますと、12日午後に北西部の国境地帯でタイ軍による複数回の発砲があり、民間人1人が死亡、3人が負傷しました。
カンボジアのフン・マネット首相はSNSで声明を発表し、「罪のない民間人への武力行使を直ちに停止するよう求める」として、タイ側を非難しました。
一方、タイ当局は、カンボジア軍がタイ領内で先に発砲したため、自衛のために警告射撃を行ったと説明しています。
両国は10月、国境紛争をめぐる和平合意を結びましたが、タイ政府が10日に和平合意の履行停止を表明し、緊張が再び高まっています。