大阪市西成区の共同住宅で、きのう=12日夜火事があり、2人が死亡しました。
また、60~80代の男性4人が病院に運ばれ、このうち2人が意識不明の重体です。
12日午後11時15分ごろ、西成区萩之茶屋2丁目にある賃貸マンションから煙が出ていると、近くに住む人から消防に通報がありました。
消防車40台が出動して火は約2時間50分後に消えましたが、警察が消防から聞き取った内容によると、鉄骨5階建ての賃貸マンションのうち、火元とみられる5階の一室と隣の部屋、それに廊下の計31平方メートルが焼けたということです。
この火事で、火元とみられる部屋から年齢と性別がわからない1人の遺体が見つかったほか、別の部屋にいた60代の女性が意識がない状態で病院に運ばれましたが、その後、死亡しました。
また、5階の部屋に住む60代と70代の男性2人がいずれも意識がない状態で、70代と80代の男性2人が一酸化炭素中毒の疑いでそれぞれ病院に運ばれたということです。
警察によると、火元とみられる部屋は60代の男性が契約していたということで、警察は遺体の身元の確認を進めるとともに、消防とともに今後、火事の原因を詳しく調べることにしています。
視聴者が撮影した映像からは、けたたましいベルの音とともに、建物の上の階の扉から、煙が出ている様子が確認できます。
現場は南海本線・萩ノ茶屋駅から東に50mほどのところにある、住宅や商店が密集した地域です。