新潟県高校野球連盟は12日、来春センバツの21世紀枠の推薦校として今秋8強の六日町を選出したと発表しました。豪雪地帯でありながら24年秋から4季連続で8強に進出し、今秋は強豪私学の新潟明訓に勝利するなど近年の成績などが評価されての選出となりました。
新潟県高野連は12日、来春センバツの21世紀枠の推薦校を発表しました。推薦校に選ばれたのは、県立六日町高校です。
六日町高校のある南魚沼市は豪雪地帯のため、冬期間のグラウンドの使用ができない一方で、24年秋から4季連続で8強進出するなど近年安定した力をつけてきました。
今秋の大会では、1回戦で上越に勝利し、3回戦では強豪私学の新潟明訓に競り勝ち、8強進出を決めました。また、10月に開かれた南魚沼市の招待野球では、茨城県の強豪・常総学院に13-6のコールド勝ちを収めました。
六日町高校が21世紀枠に選出されるのは、2023年以来となります。
【推薦理由】
豪雪地帯のため、冬期間のグラウンド使用は不可能であり、この施設面のハンディを「地域と一体となった克服の機会」と捉え、限られた屋内施設や体育館、地域の協力を得て練習を継続している。雪解け後すぐに実戦へ移行するため、冬場は体幹強化や専門ドリルを徹底し、厳しい環境を乗り越えている。
部員は「甲子園出場」と「志望校合格」を両立させる文武両道を体現。練習時間の集中度を高め、朝や放課後の学習計画を自律的に実践している。選手間で学習会を開くなど、高い学業成績を維持し、他の生徒の模範となっている。
近年、着実に実力を向上させ、公立校でありながら複数回にわたり県大会ベスト8(2023年秋、2024年春・秋、2025年春・夏など)に進出。甲子園を射程圏内に捉えながらも、県内私学の強豪にあと一歩及ばず惜敗を繰り返している。この粘り強く、諦めない戦いぶりが「勝てる公立校」として、県内の多くの高校に大きな希望を与えている。
限られた時間を克服するため、「織密な野球」と「心理戦」をテーマに創意工夫を実践。徹底したデータ分析に基づく頭脳的な戦術を磨き上げている。低反発バット完全移行を追い風と捉え、ミートや走塁技術を向上させる練習に注力している。
野球部はグラウンド外でも地域社会に多大な貢献をしている。毎年、全早稲田戦にスタッフとして参画し、地域行事の担い手として役割を果たすとともに、地域の少年野球チームへの指導や交流を通じて規範を示している。校内では、厳しい文武両道を実践する姿勢が、他の部活動や生徒全体の学習意欲・熱意向上に寄与している。