11月12日、新潟県新発田市で市の要請を受けクマの警戒のため出動した猟友会の80代男性がクマに襲われ、けがをしました。男性の命に別条はなく、その場で自ら持っていた猟銃でクマを駆除しました。

12日朝、新発田市押廻で複数の住民からクマの目撃情報が市や警察に寄せられました。通報を受けた市は猟友会に出動を要請。

【近くに住む猟友会メンバー】
「クマの糞を確認してこの辺にいるなと思ってもしかすると竹藪があるので、ここにいるんじゃないか」

こう話すのは現場に駆け付けた猟友会の1人です。猟友会のメンバーなどが集まるとそこに体長150cmほどのクマが現れ、現場は緊迫した雰囲気に包まれたといいます。

【近くに住む猟友会メンバー】
「もう一人の猟友会のメンバーが来て彼がそのやぶに入って、私は道路の脇で見ていたのですが、そしたら出てきて、これは危ないということで、ここからクマが顔を出した、そのあと私のことを確認してクマが藪の中に入った」

藪の中に入り一旦身を隠したクマはその後逃げるように走り去ります。

【近くに住む猟友会メンバー】
「その後、人もだんだん集まってきたので驚いてここから入ったから向こうへ逃げた」

その後、猟友会や市役所職員など複数人が新発田市二本木の農道に逃げたクマの後を追いかけましたが見失います。

そこで、猟友会の1人である80代男性が車から降り見回りをしていたところ農道の側溝から突如現れたクマに襲われたということです。

男性は顔をひっかかれるなどしてけがをしましたが、クマと格闘の末振り払い、その場で自ら持っていた猟銃で撃ちクマを駆除しました。

男性は市内の病院に救急搬送されましたが、命に別条はないということです。

【近くに住む猟友会メンバー】
「山でもない民家の平場のところで出くわすなんてことないですから…驚きましたね」

現場近くでは11月10日にもクマによる人身被害が出ているほか、目撃情報も複数あることから新発田市や警察は引き続き付近の住民に警戒を呼びかけています。

NST新潟総合テレビ
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