11月9日の津波注意報の際に避難所が開設された岩手県大槌町の大槌学園で、12日に生徒たちが今後の災害に備えようと、避難所の運営を担う体験学習に取り組みました。

これは災害時に地域の一員として行動できる力を養おうと、小中一貫校の大槌学園が毎年行っているもので、12日は中学3年生にあたる9年生75人が参加しました。

訓練は運営側と避難者側の役割を入れ替えながら行われ、運営側の生徒は町の職員や住民とともに、受付や誘導などにあたりました。

この中では避難者から突然要望が寄せられたり、心肺停止に陥る人が現れたりといった、事前の予告がないケースへの対応を試される場面もあり、生徒は話し合いながら臨機応変に対処していました。

また避難者として地元の幼稚園児も参加し、生徒たちは不安を取り除こうと場を和ませながら対応していました。

参加した生徒からは「人への対応とか、人が今どこにいるのかなどを把握するのが難しかった」「今回できなかったことをわかったので、それを改善したり、周りとの協力とか、そういう考えはより一層深くなったかなと」などの声が聞かれました。

生徒たちは今後の災害に備えようと、真剣に体験学習に取り組んでいました。

(岩手めんこいテレビ)

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