岩手県滝沢市で11月12日、高病原性鳥インフルエンザの発生を想定した実地訓練が行われました。
県と協定を結ぶ県建設業協会の関係者が、防護服の着用や殺処分した鳥を土に埋める手順を確認しました。
この実地訓練は、県が2024年度から行っているものです。
訓練には、県との協定に基づき殺処分した鳥を埋める作業にあたる県建設業協会の作業員35人が参加し、防護服を正しく着る方法を学びました。
また、参加者たちはまん延を防ぐため、殺処分したニワトリが入っていると想定した袋を、深さ3mの溝に重機で埋める手順も確認していました。
県内では昨シーズン、盛岡市と軽米町で合わせて5件の高病原性鳥インフルエンザが確認され、120万羽以上が殺処分されました。
このため県は、発生リスクが高まる本格的な冬を前に、関係機関との連携も強化したいとしています。
盛岡広域振興局土木部 戸来竹佐部長
「今回の訓練を通じて現場の安全管理、作業効率の向上を関係者で共有し、今後の対応力強化につなげたい」
この上で県は、鳥インフルエンザは餌を介してまん延するおそれがあるとして「渡り鳥などへの餌付けはしないでほしい」と注意を呼びかけています。