三陸に冬の訪れを告げるアワビ漁が、11月12日に岩手県内の一部の漁協で解禁されました。
大船渡市でも朝早くから漁船が繰り出し、浜は活気に包まれました。
このうち、世界でも特に高い品質と評価される「キッピンアワビ」の産地・大船渡市の吉浜漁協では、午前6時半の解禁に合わせ一斉に漁が始まりました。
穏やかな天気の中、漁業者は箱めがねで海中をのぞきながら、カギがついた長い竿を器用に扱い次々とアワビを取っていました。
大船渡市では11月9日の夜に、最大で20cmの津波を観測しましたが、船や漁の道具に被害はなかったということです。
3時間半の漁を終えた漁船が岸壁で水揚げすると、職員は出荷作業に追われていました。
漁業者からは「初日だから、まずまず。(先日)津波があったから怖かった」「若干多いかな去年より、そんな感じがする」などの声が聞かれました。
初日の12日、吉浜漁協の水揚げは2024年より470kg多い1290kgで、順調なスタートだということです。
吉浜漁協では、11月はあと1回アワビ漁を行う予定です。