参議院選挙の投開票まで、あと3日。
選挙の争点とされるものは色々とあるが、働く皆さんは、実際、政治に何を求めているのか?
5回連続でお伝えする4回目は「リモートワーカーの本音」。
まず会社に出勤したりせず、自宅などで働く新しい働き方の人たちに聞いた。
【IT関係】フリースペースや相談所が欲しい
IT関係(20代):
助成金の調達の相談ができる場所とか、フリースペースとか、相談所があればいい。イベントとかで、国の情報に対してわれわれが読んで質問する場所ができるとか。なぜこの整理になったのか、なんでこの議論になったのか。細かなディスカッションする場とかがあると、それで全然価値があると思う。
【コンサルタント業】改善されない満員電車・・・ 東京五輪期間の通勤は?
コンサルタント業(30代):
満員電車の解消とか移動時間は、長い年月かけてなかなか改善されない。五輪でいろんな方が来たとき、通勤と五輪を見に行く方が重なる。そのとき、リモートワークができるかできないか、明確に分かれてくる。国が助成金を出すので企業も支援してくださいみたいな具体的な法案が出たりすると、動かしやすいのかもしれない。
【ファイナンシャルプランナー】iPadなどで在宅でも人とのつながりを
ファイナンシャルプランナー(30代):
常時在宅する人のところにiPadを1台ずつ置いて、それを常時接続して、何となくその人の気配を感じながら、お互い場所が離れても仕事ができる会社があって。それをうちでやろうと思うと、なかなかiPadのコストがかかって、まだ十分に導入できていない。(補助金で)そこを導入するコストが、もう少し削減できたらいい。
【デザイナー】地方にもコワーキングスペースを…
デザイナー(20代):
作業が確実にできると安心できる場所が地方だとホテルとかになる。公共施設として、コワーキングスペースを出入り自由とか図書館みたいな感じで地方に増やしてくれれば、すごく働きやすい。
さらに、自宅などで仕事をするリモートワーカーにも、ビデオ通話で政治に求めるものを聞いた。
【フリーランス】フリーランスには企業年金、産休、育休がない…
フリーランス(30代):
複数の仕事をするようになってから、リモートワーク、テレワークというのをやるようになりました。フリーランスという観点からいうと、将来の不安がどうしてもあるので、企業としての年金に入っていなかったり、退職金とかももちろんない。産休や育休もない。労働基準法が適用されない。
【IT関係】リモートワークだと保育園に入れにくい
IT関係(30代):
リモートワーク勤務だと保活(=子供を保育園に入れる活動)の時にポイントがマイナスされてしまう。自宅で子どもを見ながら仕事をするというのは、かなり不可能に近いですけど、多分今の制度だと不可能ではないよねという見られ方をしているのかなと。ポイントが下がって保育園入れないくらいであれば、無理してでも会社に行って働こうという選択をした知人もいますので。そこは、整備がまだ追いついていないところなのかなと。
新しい働き方にあった法整備を
三田友梨佳キャスター :
リモートワークだと保育園に入れるときのポイントがマイナスされてしまうといった声もありました。小泉さんはどうご覧になりましたか?
IoT/AIの専門メディアを運営する小泉耕二氏:
今の労働環境は、法制度も含めて基本的には同じ会社に集まって同じ時間に帰ることが前提になっているので、ホワイトワーカーも含めて新しい働き方をする人が増えているので、その人たち向けの法制度を整えていただきたいと思います。
(「Live News α」7月18日放送分)