今治市で起きた大規模な山林火災から8カ月が経ち、愛媛県が土砂災害などの2次被害防止のため9月に着手した治山ダムの建設工事が12日に公開されました。
この大規模な山林火災は今治市で今年3月に発生。約481ヘクタールが焼け、愛媛県内で平成以降として最悪の被害になり、現場の長沢地区では大雨が降った際に土砂の流出が懸念されています。このため渓流に治山ダムを設置する緊急の対策工事が9月からスタートしています。
この対策で設置されるのはコンクリート造りの治山ダム。大きさは1つあたり横25メートル、高さ8メートル、奥行が最大5メートルで、同じ谷に2つ、渓流に1つを設けます。総工費は1億1440万円。土砂の下流への流出を防ぐことが期待されます。
愛媛県東予地方局森林林業課・吉原千裕主幹:
「まだまだこの一帯、上の方でも真っ黒なままの状態ですので、心配をされていることと思います。出来るだけ早く工事を施工したい」
完成は来年の3月下旬を目指していて、市内のほかの地区でも治山ダムなどの対策を進めるとしています。
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