本格的な冬を前に、気になる「初雪」の次期。福井県内では、来週火曜日18日に初雪の可能性があります。村田光広気象予報士の解説です。
18日には11月中旬としては異例の強い寒気が南下するため、山地を中心に雪が降る可能性があります。
寒気予想を見ると、上空1500m付近で0度の山で雪を降らせる寒気が日本列島をすっぽりと覆います。
さらに、マイナス6度の平地で雪を降らせる寒気は、県内嶺北地方の上空まで南下しそうです。今季一番の強い寒気です。
県内の山地では積雪となる見込みで、平地では雨が中心ですが、朝晩はみぞれや雪が降る可能性があります。福井地方気象台で雪が観測されれば「初雪」です。
福井の初雪の平年は12月3日なので、18日に観測されれば、平年より15日早い初雪となります。
季節外れの寒気ですが、2008年にも11月としては強い寒気が流れ込み、福井市では11月19日に初雪を観測、翌日の20日には福井で2センチ、敦賀で6センチ、大野で9センチの積雪が観測されました。11月中旬に真冬の天気となったのです。
来週予想される寒気は2008年ほど強いものではありませんが、山道や峠道では積雪が予想されます。
18日の予想天気図を見ると、等圧線が縦に走り間隔も狭く、強い冬型です。強風にも注意が必要です。
北西の風で、瞬間的には20メートル前後の強風が吹くかもしれません。厳しい寒さが予想され、最高気温は福井で10度など12月中旬から下旬並みと、師走の寒さです。
ただ、この強い寒気は一過性です。10日間予報では、18日は雨マークで山地を中心に雪が降り、19日も寒さが残りますが、20日以降は冬型は緩み、気温もほぼ平年並みに戻りそうです。
ただ、山道を車で走る方は、週末までに車のタイヤ交換を済ませた方が良いでしょう。