「くすしそば」が名物の老舗そば店が再出発です。
去年、店主が亡くなってから休業していた富山市の「まるぜん」、オーストラリア出身の娘婿が店の味を引き継ぎました。

11日、1年半ぶりに営業を再開した「まるぜん」。

店を切り盛りするのはオーストラリア出身のリチャード・グッドレットさん、31歳です。リッチーの愛称で親しまれています。

*リチャード・グッドレットさん
「店内がにぎやかなのは懐かしくていいね。お客さんから、おいしいて言われてうれしい」

富山市の千石町通り商店街にある「まるぜん」は創業92年の老舗のそば店。

そばに生薬を練りこんだ「くすしそば」や、元祖ブラックラーメンを再現した「だいき」が看板メニューで、地元の客に愛されてきました。

しかし、去年4月、先代の窪田憲修さんが病で急死。
店は休業に追い込まれました。

その店の味を引き継ごうと決心したのが、窪田さんの娘婿、リッチーさんです。

結婚を機に、3年前、オーストラリアから富山市に移住し、市内の飲食店での修行を経て、11日オープンさせました。

名物の「くすしそば」はまだ研究中ですが
窪田さんから教わった「だいき」などの人気メニューは健在です。

*客は
「リッチーが引き継いだのは一番うれしいところ」
「すごくいい雰囲気でうれしい。ここが残って」

*リチャード・グッドレットさん
「お義父さんのラーメンは売り切れた。自分もうれしいし、たぶん憲修(義父)も喜んでいると思う。よしって。(お客さんが)食べたり飲んだり、いい時間を過ごせる雰囲気を作っていきたい」

亡き父の思いを胸に、老舗の看板を守ります。

店では新たにオーストラリアのメニューを加えました。
当面は夜のみの営業だそうです。

富山テレビ
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