物価高騰の波は恒例のグルメイベントにも押し寄せています。
米子市のデパートで11月12日から始まった北海道物産展。
あらゆる海の幸の仕入れ価格が上昇するなか、出店社側の企業努力も見られました。

米子市の米子天満屋で12日から始まった「秋の北海道物産展」。
イカめしに…イクラとカニが乗った贅沢な弁当など北海道ならではの商品が並んでいます。
デパートではおなじみのこのイベントですが、今回は異変が…。

店員:
「イクラ今年は結構、高騰しています。例年に比べて半分以下になっています」

サケ漁の最盛期を迎えている北海道。
しかし、今年は不漁といわれた去年の約3割しか水揚げがない状況だといいます。
サケが少なければ当然、卵も少なくなります。
こちらの出店業者もイクラの仕入れ価格が急騰しているといいますが…。

店員:
「うちは、企業努力でかなり安く出しています。全国的に見ても3000円超えてますので、かなりお得になっています」

採算を度外視して提供しているといいます。
さらに、イクラだけではなく…。

店員:
「今年のホタテの水揚げは悪いみたいですね。水温が高くて、ホタテの赤ちゃんが死んじゃいまして」

これから旬を迎えるホタテの価格も高騰しています。
北海道や青森などの主な産地で夏の猛暑による海水温の上昇の影響で稚貝が死んでしまい、不漁になったことが大きな原因だといいます。

大きなホタテ2つと牛肉のステーキが乗った弁当を提供する店では…。

店員:
「サイズ的にまとまったのが出てこないのでワンランク上のを用意しました」
Q、赤字か覚悟ですか?
店員:
「そうですね、ホタテは高くなって他の食材も高くなってますけども」

こちらも赤字覚悟です。
他の店も含めてほとんどの商品が例年と同じ価格で提供されていて、店舗側が仕入れ価格の上昇分を「吸収」し、手頃な価格を維持していました。

米子しんまち天満屋・瀬島周治さん:
「海産物の商品の値上がりも起こっているところではございますが、出展者様の協力も頂きながら特別ご奉仕品も用意して、お買い得にお求め頂けるように取り組んでいます」

「秋の北海道物産展」は11月24日まで開かれています。

TSKさんいん中央テレビ
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