11月2日までの1週間に、全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は、5キロあたり4235円。前週より27円値上がりし、9週連続の4000円台と高止まりが続いている。
福島県内でも新米の販売が始まるなか、広野町ではふるさと納税の新米が発送された。
■返礼品は新米
ふるさと納税の返礼品として発送が始まったのは、広野町産のコシヒカリ「とんぼのめがね米」。農薬の使用回数や化学肥料の成分を、一般的な栽培の半分以下に抑えた特別栽培米だ。
広野町農業委員会の鈴木利令さんは「通常のコシヒカリよりも甘みがあり、毎食食べてもこの飽きない」とアピールする。
返礼品のコメは6000キロ用意され、申込のピークは年末に迎えるという。
■スーパーに新米 でも高い
一方、福島県いわき市のスーパー「マルトSC中岡店」には新米が並ぶ。
マルトの5キロのコメの平均価格は、2024年の同じ時期に比べて1000円近く高い3950円。
新米が出た後も高止まりが続いているが、買い物客は「ずっと高い。でも子ども達が食べるので買うしかない。3000円台の狙って買っている」と話す。また「少しだけ安くなってほしい。あんまり沢山じゃなくて、農家にも利益がないと困るでしょ」との声も聞かれた。
■スーパー側も買いやすくする努力
マルト全店舗では、価格が上がり始めた2025年3月頃から、10キロで販売していたものを8キロに切り替えるなどニーズに合った商品展開をしている。
マルトSC中岡店の遠藤翼さんは「2キロ・8キロ・5キロと品揃えを豊富にすることで、お客様が様々な価格帯でお買い物を出来るように展開している。お客様や農家が負担にならない価格帯が分からないが、今後良くなっていく事を期待している」と話した。