社会での女性の活躍推進に向け、ジェンダーの専門家が鹿児島市で講演し、「ジェンダー平等のための環境整備に加えて女性を対象にした取り組みが必要」と話しました。
鹿児島市の城山ホテル鹿児島で講演したのはジェンダー平等の推進などを専門とするシンクタンクの理事を務める大崎麻子さんです。
大崎さんはジェンダー平等のために必要な取り組みについて次のように話しました。
ジェンダーの専門家・大崎麻子さん
「ジェンダー平等というのは環境整備、制度と風土をしっかり構築していくこと。それプラス、選択肢を自分で選んでいってもいいんだという。意識も身につけていないという状況がまだまだ世界中であるので、女性を対象にしたアクションも同時に必要になってくる」
これに先だって女性の活躍推進に向けて積極的な取り組みを行っている県内の9つの企業・団体が表彰されました。
そのうち健康食品を取り扱う鹿児島市の健康家族は2012年に託児所を設けてから女性の育休後の復職率が100%となっていることなど具体的な取り組みを紹介しました。
健康家族・藤朋子会長
「女性活躍推進をゴールではなく、誰もが生き生きと働ける社会の実現への通過点だと捉えている。性別や年齢、価値観や事情にかかわらず、一人一人がありたい姿に向かってキャリアを築けるよう、公平で温かい企業文化をさらに育てていく」