冬への備えは地吹雪が激しい庄内でも進んでいる。
庄内地方の国道沿いでは、防雪柵の設置作業が11月4日に始まった。
12日、鶴岡市の国道7号で、作業員が夏場に折り畳まれていた「防雪柵」を一つひとつワイヤロープで引き上げ設置していった。
防雪柵は、吹雪の際にドライバーの視界を確保し、道路に吹き溜まりができるのを防ぐ効果がある。
酒田河川国道事務所が管轄する庄内地方の国道と自動車専用道には、のべ54.8キロの区間に防雪柵があり、常設されているものを除くと22.2キロの区間で毎年、この時期に建て込み作業が行われている。
(鶴岡国道維持出張所・畠山貴博出張所長)
「防雪柵の設置は行うが、冬道は危険が伴う。車間距離を十分確保し、心にゆとりを持った安全走行をしてほしい」
防雪柵の設置作業は12月上旬まで続き、2026年春まで幹線道路を地吹雪から守る。
天気予報を見てみると18日・19日に雪マークがついていて、山沿いを中心に雪の見込み。
18日の最高気温は6℃と、グッと冷え込むことが予想される。
2024年の山形市は、平年より2日遅い11月18日に初雪を観測した。
タイヤ交換についてネクスコ東日本が11月1週目に行った調査によると、県内の冬用タイヤの装着率は47.4%にとどまっているという。
12日にタイヤ販売店に冬タイヤへの交換の状況を聞くと、雪マークが出始めると駆け込みで予約をする人が多いそう。
店によっては11月22日・23日までは予約がいっぱいで、11月の最終週もすでに1日に対応できる台数の約3割は予約が埋まっている状況だそう。
早めのタイヤ交換を心がけてほしい。