カープです。
12日、マツダスタジアムでトライアウトが行われ、カープを戦力外となった選手7人が参加しました。
マツダスタジアムでは8年ぶりの開催となったトライアウト。
もう一度プロ野球の舞台で戦うことを目指し、NPB球団や独立リーグの選手など、合わせて38選手が臨みます。
その中で元カープの所属選手からは松山竜平選手、山足達也選手、中村健人選手、宇草孔基選手、韮澤雄也選手、赤塚健利投手、小林樹斗投手の計7選手が参加しました。
これまで共に戦ってきたチームメイトや同僚も見守る中、まず登場したのは、2017年から2年連続で打率3割をマーク、チームの3連覇に大きく貢献した松山竜平!
第1打席は低めの変化球をライト前へ。
持ち味のバットコントロールでいきなり結果を残すと。
第3打席では2019年に新人王を獲得した高橋礼と対戦。
変則的なフォームのピッチャーに対してもベテランとしての対応力の高さを見せます!本人はきょうのトライアウトで夏からの取り組みを発揮できたと3安打。
プロでの現役続行へアピールに成功です!
【松山竜平選手】
「疲れました。もう素直に疲れました。しっかり1球で仕留めるところはしっかりできたんじゃないかなと。あとは打席内容も本当に良かったと思うんで、そこはもう本当にいい1日だったと思います。もうやることはやったんで、とにかく待つしかないです。ワクワクしながら待っています。どんな形になっても、どこに行ったとしても、まだ野球をしっかり続けたいと思ってるんで、1プレイヤーとして、まだまだ、ここから頑張っていきたいと思います」
こちらは2022年に1軍で63試合に出場した中村健人。
守備の乱れで出塁すると。果敢に2塁を狙い盗塁成功。
走塁でアピールし、球場に駆けつけたファンからは大きな拍手が送られました。
【中村健人選手】
「ずっとカープでやってきた投手のリズムと合わせたり、予備動作を含めた中で、いけると思って(スタート)切ってみたら、すごくいい盗塁ができました。積み上げたものしか出ないなということを思いながら2塁ベースにいたかなと思います。もう1回、プロ野球で野球に人生をかけたいという思いで今日来ましたし、野球に人生をかけて、変な意味じゃないんですけど、男として、稼ぐには野球しかないんだっていう思いできたので、人材としてというか、人間として魅力を失わないようにやっていきたいなと思います」
一方ピッチャーでは、プロ5年間では2試合の登板に終わった小林。
先頭にエラーで出塁を許すも、真っすぐでしっかりと空振りやファウルを取ることができたと後続はストレート主体で打ち取り、好投を見せました。
【小林樹斗投手】
「マウンドに上がるときに、すごい大きな拍手をいただいて、すごくそれも力になりましたし、ファンの方の声援っていうのは僕の力にもなってるので、本当にありがたいなというふうに思います」
さらにバッティングでは、24歳の韮澤!12日のトライアウトでは左投手との対戦を意識して臨み、飛び出した2安打はいずれもサウスポーから!バットでアピールし、吉報を待ちます!
<スタジオ>
その韮澤選手を後押ししようとスタンドには、力強い応援団が駆け付けていました。
“うちわ”が目を引きます…入団時から親交のある上原さんと。
元カープ選手で2度のトライアウトを経験した行木さんです。
自身の経験からも緊張が和らげば…と落書きしたうちわでエールを送りましたが…
韮澤選手もこの“うちわ”に目を向けてニコリと笑顔を浮かべ、“リラックスして臨めた”と振り返っていました。
さらに!韮澤選手の右肘に注目。
付けていたのは、カープのキャッチャー持丸選手の肘当てでした。
“なんとか力を借りたい”と同期に借りたそうです。
【韮澤雄也選手】
「広島開催ということでいろんな思いがあって野球ができた。どうなるか分からないが、たくさんお世話になった人に、感謝の気持ちを持って過ごしたい」
ヒットを打った時の、グータッチで喜ぶ2人の様子が印象的で、「ニラはまだまだこれからだ」と力を込めて話していました。
吉中さん、韮澤選手をはじめ元カープの選手たちに吉報が届くといいですね!
【コメンテーター:広島大学法学部長・吉中信人教授】
「松山選手が中年の星としてベテランの味を出してくれてうれしかったです」