広島が世界に誇るボールメーカーが12日、新たな分野への挑戦をスタート。
その狙いを取材しました。
【五十川記者】
「サッカーボールバスケットボールさらにはバレーボール…様々なボールを製造してきた世界的メーカーミカサなんですが、新商品が出ました。私着ております。アパレルです」
きょう、オンラインで販売を始めたのは、「ミカサ」のロゴが入ったTシャツやスウェットなどの衣料品。
ボールメーカーのミカサが、新しい「アパレル」を展開します。
【五十川記者】
「軽くていいんですけどロゴなんですよ。ボールでは見慣れているんですけど、服にあるというのが新鮮ですね」
【ミカサスポーツ用品本部森山侑奈さん】
「ロゴもこだわったポイントでして立体感のあるロゴになっている。シンプルなデザインに加えてアクセントがある…」
価格は、4000円から9000円程。
シンプルさと質の高さをテーマにスポーツで見慣れたミカサのロゴがアクセントになっています。
デザインだけでなく機能面も意識しました。
【ミカサスポーツ用品本部・森山侑奈さん】
「着ていてもすごく動きやすいというのが特徴になります。フードも立体的なシルエットになっているので、着たときに首元がすっきりして見える」
そもそも、なぜ今、新しい分野に挑戦するのでしょうか?
【ミカサスポーツ用品本部・森山侑奈さん】
Q:皆さん普段はアパレル関係では?
「ないです」
Q:ミカサでアパレルはどうしてなんですか?
「バレーボールなど団体競技向けに加えて個人個人に向けて何か手にとって楽しんでもらえるものをということで、今回アパレルを始めることになりました」
生地選びやデザインなど「ものづくり」の精神と、世界のスポーツ界で培った高い認知度を生かし、スポーツに留まらないユーザーを広げていきたい考えです。
12日午前11時、オンラインで販売をスタートさせました。
【ミカサスポーツ用品本部・森山侑奈さん】
「初めてのところから何も分からない状態でのスタート。ターゲットの設定、品番、デザイン、生地すべてを決めないといけない。分からない中で行うのが一番苦労でした」
現在のラインナップは6種類ですが、さらに商品を充実させていきたい考えです。
【ミカサスポーツ用品本部・森山侑奈さん】
「ミカサといえばバレーボールと言われることが多いが、今後はボールを使いながらミカサのアパレルを着ていただいてミカサを感じながら一緒にバレーをしていただきたい」
スポーツの枠を超えた広島発「ミカサ」ブランドの新しい挑戦。
その行方が注目されます。
《スタジオ》
スタジオにも実物がありますが、柔らかい素材です。軽くて日常使いしやすそうです。
ボールメーカーですからスポーツのシーンでも利用できる…
事業の多角化、新しいチャレンジは大切ですか?
【コメンテーター:広島大学法学部・吉中信人学部長】
「既に世界的なブランドを確立しているので、そのブランド力を活かした経営戦略は素晴らしい」
オリンピックなどでも使用されているので、ボールで培った技術やものづくりの精神が息づいています。