観光のため訪れた韓国・ソウルで乗ったタクシーが事故を起こし、生後9カ月の長女が意識不明の重体となっている父親が、FNNの取材に対し、悲痛な思いを語った。
10月21日の午後7時頃、ソウル市内でタクシーが対向車線にはみ出し、走ってきた車と正面衝突した。
この事故で、タクシーに乗っていた20代の日本人夫婦が骨折の重傷、生後9カ月の長女が意識不明の重体となっている。
タクシーの運転手は70代で警察に「アクセルを誤って踏んだ」と供述しているという。
しかし、乳児の父親はFNNの取材に対し「運転手はスピードを出す前から鼻歌を歌っていて、急にアクセルを踏み込んだ。急加速をしてからも慌てる様子は特になかった」と証言した。
さらに、「私たちが『ストップ、ブレーキ』と叫びましたが、変わる事はなかった」と事故当時の状況を説明した。
家族は事故当日に旅行で韓国を訪れたということで、父親は「ただ家族旅行に来ただけなのに、当たり前の日常が突然無くなり、今でも信じられないです」と現在の心境を語りました。
韓国では11月2日に横断歩道を渡っていた日本人観光客の親子が飲酒運転の車にはねられ、58歳の母親が死亡する事故が起きている。