スポーツで実績がある秋田県内の中学生の県外への進学が増加傾向にある要因を探る県の会議が11日に開かれ、県外に進学した生徒の約8割が、県内の入試時期が「進路の選択に影響しなかった」などと回答したアンケート結果が公表されました。

会議には県内の教育関係者やスポーツ団体の代表など約20人が出席しました。

県内では、スポーツで有望な中学生が県外の高校に進学する傾向が強まっています。その要因の一つとして「公立高校の入試時期が遅くなったことが影響している」とする意見があります。

これを受けて県教育委員会は7月、県外進学者の増加の要因などを探る検証委員会を立ち上げました。

11日は2回目の会議が開かれ、10月に行った高校進学に関するアンケート調査の結果が公表されました。

それによりますと、県内の中学校から県外に進学した生徒の約8割が「公立高校の入試時期は高校の選択に影響しなかった」と回答したということです。

検証委員会・伊藤恵造委員長:
「『入試制度』と『県外に出ていく』ことがあまり関係ないと読めるのではないかという意見と、もう一方では、データが今の時点で示されてはいないが、背後に入試の制度、具体的には“入試の教科や時期”がそのようになっているから県外を選んでいる生徒・保護者もいるのではないかという意見が出て、数値だけではなく質的な回答も踏まえた上でもう少ししっかりと判断しましょうとなった」

検証委員会は、2025年度中に対応の方向性などをまとめ、県に報告することにしています。

秋田テレビ
秋田テレビ

秋田の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。