菓子店従業員女性の遺族が胸中を語る

元交際相手に殺害されたとみられる洋菓子店従業員・野口麻美さん(38)の実家。遺影で優しい笑みを浮かべる女性。その周りには多くの花が飾られていた。

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野口さんの両親は、FNNの取材に複雑な胸の内を語った。

野口さんの両親:
相手がいないし(怒りの)ぶつけどころがない。現実を受け止めるようにします…

8月に東京・中野区のアパートで野口さんが殺害された事件。10月15日、警視庁は自殺した元交際相手の高橋宏征容疑者(34)を殺人などの疑いで書類送検した。

高橋容疑者は、野口さんを持参した刃渡り約20cmの刃物で刺して殺害した疑いが持たれていて、その後、飛び降り自殺をしたとみられている。

脅迫メールにDV…一方的に恨みを募らせたか

野口さんの両親は、野口さんと高橋容疑者との間にDVなどのトラブルが表面化していただけに、娘を守りきれなかった無念さをにじませている。

野口さんの両親:
2016年くらいに高橋から「恨む」「死ぬ」などのメールが届きました。「死ぬ」という言葉が上から下までバーッと書かれたものだったみたいです…

高橋容疑者の言動がきっかけで二人は別れることに。しかしその後も高橋容疑者は復縁を迫っていたという。そして…

野口さんの両親:
去年(2019年)5月、娘は高橋に首を絞められたりもした…

2019年5月に野口さんは高橋容疑者から暴力を受けたと警視庁に相談。8月に、高橋容疑者は傷害の疑いで書類送検をされていた。しかし…

野口さんの両親:
高橋との関係が刑事沙汰になってしまい、彼女は戸惑っていました…

警察に相談したことを悩んでいたという野口さん。2020年4月に入り、野口さんは警察に「彼とは1年近く連絡を取っていないので大丈夫」と申し出たため、警察は対応を終えることに。

その3カ月後に今回の事件は起きてしまった。

野口さんの両親:
もう会えないのがつらいです…

高橋容疑者は事件前に、「野口さんが自分の悪口を言っているから周りの人が冷たくなった」などと周囲に話していて、警視庁は一方的に恨みを募らせたとみて調べている。

加害者の動きに踏み込んだ対応が必要

加藤綾子キャスター:
事件の経緯ですが、高橋容疑者は去年11月に一度店に来て警察から警告を受けていたんですが、今年4月野口さんは「1年近く連絡を取っていないので大丈夫です」と警察に連絡しているんです。「しばらく連絡がなかったからもう大丈夫、もうつながりが薄くなっている」と思う気持ちは本当によくわかります。ましてその相手が元交際していた男性となると、まさか殺すとまではなかなか想像はつかないだろうなと思うんですけど、今回の事件からするとやはり加害者への対策・対応というのは何かできないのかなと思うのですがいかがですか?

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
被害者だけじゃなくて加害者の動きについても、「まさか」じゃなくて「ひょっとしたら」、あるいは「大丈夫」じゃなくて「大丈夫でないかもしれない」という前提に立った上で、これまでよりも一歩も二歩も踏み込んだ対応というものが警察に必要になってくるかもしれません。そのためには、この心理状態をある程度いろいろなことを解釈できる専門的な知識が必要になってくると思いますので、そういった人材も育てていく必要があるかもしれません

加藤綾子キャスター:
もう少し踏み込んだ対応ができるようにしないといけないですね

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
専門の部署なり人なりを育てていくことが必要かもしれませんね。警察にもね

(「イット!」10月15日放送分より)

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