仙台育英高校のサッカー部で部員が、ほかの部員から不適切な言動を受けていた問題で、学校は「構造的いじめ」があったとして、全国高校サッカー選手権大会を含む、年内の対外活動を全て停止すると発表しました。

この問題は仙台育英高校サッカー部の3年生の部員が1年生だった入部以降、同学年の複数部員から容姿を揶揄する不適切な言動を繰り返し受けていたとして、学校が「いじめ重大事態」と認定し、調査を行っていたものです。

学校は11月12日、調査結果を公表し、一連の問題について、顧問団と生徒の人権意識が不十分なために、「構造的いじめ」を生じさせ、これを見逃していたと結論づけました。

こうしたことから、サッカー部は年末に開幕する全国高校サッカー選手権大会を含む、年内の対外活動を全て停止するということです。

仙台育英学園では今回の問題を受け、学園内の全ての部活動を対象に、いじめの有無を確認する調査を行っています。

仙台育英学園は「安全で健全な学園生活を確保することを最優先課題とし、信頼回復に全力を尽くす」とコメントしています。

仙台放送
仙台放送

宮城の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。