線状降水帯が繰り返し熊本県にかかり続け死者・行方不明者5人を出した8月の記録的な大雨から11日で3カ月です。政府は11日、この大雨による被害について激甚災害に指定することを閣議決定しました。

今回、激甚災害に指定されたのは、8月から9月にかけて九州地方を中心に発生した大雨などによる災害についてです。この中には、8月10日の夜から11日の午前中にかけて線状降水帯がかかり続け熊本県内に甚大な被害が出た記録的な大雨も含まれます。

激甚災害に指定されたことで被災した道路や橋などのインフラ、農地や農業用倉庫などの農林水産業施設。図書館や体育館などの公立社会教育施設、私立の学校施設などを対象にした復旧事業について国の補助率のかさ上げなどの特例措置が取られます。

このほか、中小企業の被害が甚大な玉名郡玉東町については『局地激甚災害』に指定。再建を目指す中小企業に対し国が財政支援を行います。

激甚災害の指定についての政令は、11月14日に公布・施行されます。

県内では8月の記録的大雨で4人が死亡し、1人が行方不明となっています。

住宅の被害については県が10月9日、9448棟に上ると発表していましたが、その後、一部の自治体が重複してカウントしていたことが判明。11月7日に8393棟に修正しています。

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。