11日午前、秋田市の住宅の敷地で飼い犬がクマに襲われました。犬はクマに連れ去られたとみられ、行方は分かっていません。

「自分たちは何も持っていないから、爆竹を鳴らすしかないと思っているうちに、引っ張られて姿も何も分からなくなった。状況はそれくらいしか分からない」と話す犬の飼い主。

11日午前11時半ごろ、秋田市下北手寒川の住宅で、飼い犬の鳴き声を聞いた住民が玄関の窓から外を確認したところ、体長約1.2メートルの1頭のクマが犬に覆いかぶさっていました。

飼い主が爆竹を取りに行き、玄関に戻ると、クマが犬小屋を引きずって移動していくのが見えたということです。

犬は4歳の雌の柴犬で、当時、犬小屋の近くに鎖でつながれていました。

現場は田んぼに囲まれた集落で、周辺では11月に入り、稲を食べている子グマの姿が目撃されています。

猟友会が周辺を捜索したほか、飼い主が住宅の裏手にクマの気配を感じましたが、クマと犬の行方は分かっていません。

県内では、10月30日にも大館市で柴犬がクマに襲われたとみられる被害が発生しています。

なお、11日午後4時ごろから猟友会が改めて裏山を捜索したところ、猟犬が飼い犬の首輪を見つけたということです。

秋田テレビ
秋田テレビ

秋田の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。