愛媛県の松山市が公共施設に初めてのネーミングライツを導入しました。観光スポット・道後温泉本館の目の前にあるレトロモダンな公衆トイレです。リニューアルされ10日に利用がスタートしました。愛称には小説「坊っちゃん」の主人公のような「まっすぐで誠実」への思いが込められています。
観光客:
「トイレとは思わなかったです。外観がオシャレ」
道後温泉本館の東側にある公衆トイレの愛称は「管清オネストイレ」。名付けたのは、松山市が初めてネーミングライツの契約を結んだ「管清工業」。下水道の維持や管理にあたる業者です。
公衆トイレはリニューアルされ、10日から利用できるようになりました。
愛称の「オネストイレ」は、「誠実な」「正直な」を意味する英語の「オネスト」と「トイレ」を組み合わせた造語。「オネスト」には、松山市を舞台にした文豪・夏目漱石の名作「坊っちゃん」の主人公のように、「まっすぐで誠実な企業であり続ける」思いが込められています。
そして目指すのは「立ち寄ってみたくなる公衆トイレ」です。
小川日南アナウンサー:
「トイレの中に入ると、坊っちゃんの絵とそして『自分にまっすぐ正直に』というオネストイレの理念。そして扉を閉めると、こちら側にマドンナの絵が描かれています。落ち着いた空間です」
「管清工業」は公衆トイレの外装と内装のリニューアルも提案。「坊っちゃん」と「マドンナ」をモチーフにした装飾を施し、道後温泉の街並みに調和したデザインになっています。週1回の定期点検にもあたるとしています。
地元の男性:
「外観しか分かりませんが、きれいになりましたね。ここら辺には似合うと思う。ここに限らず、企業が参画するのはいいと思います」
松山市道後温泉事務所・山田豊樹主幹:
「観光地のトイレならではの目につくところもある。民間の力で斬新なデザインだったりアイデアというのを取り入れることができるので、市としてもすごく大切なことだと思う」
命名権料は年間35万円。契約期間は3年間になっています。
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