各地の出没状況
11月1日午後4時40分ごろ、大崎市岩出山の民家敷地内で、体長1メートルほどのクマ1頭が柿の木に登っているのを住民が目撃。クマはすぐに立ち去り、発見には至っていない。
同日午後4時45分ごろには、仙台市泉区の畑でも、同様に柿の木に登るクマが目撃された。関係機関が箱わなを設置したり、花火を鳴らすなどの対応をとったが、クマは長時間にわたり木に居座り続けた。夜間まで警戒が続けられたが、その後行方が分からなくなっている。
午後5時20分ごろ、大和町の民家敷地内でも、柿の木に登る体長1.3メートルほどのクマが目撃された。駆けつけた警察が爆竹を鳴らすなどの対応をとった結果、クマは近くのやぶに逃げ込んだという。
午後5時30分ごろには栗原市一迫で、路上で柿を食べている体長1メートルほどのクマが目撃された。近くには川が流れており、同じ場所で3日連続で目撃が続いていることから、川沿いを移動している可能性があるとみられている。
午後8時ごろには、住人が犬の散歩から帰宅した際、自宅の東側の柿の木にクマがいた。飼い犬が吠えたことでクマは立ち去った。
11月2日未明にも連続出没
11月2日午前0時30分ごろ、仙台市泉区実沢の河川敷でも、柿の木に登る体長1メートルほどのクマが目撃された。クマが登った木はその後折れ、姿を消した。
さらに午前6時55分ごろには、民家敷地内の柿の木から山林に向かって移動する、体長70センチほどのクマも目撃されている。
同日午前6時40分ごろには、仙台市泉区虹の丘の路上でも、体長1メートルほどのクマが目撃された。この地域ではその後も複数の目撃情報が寄せられており、付近に住宅や学校があることから、警察は区役所に対し「緊急銃猟の可能性も視野に」と伝えている。
目撃件数は32件に
11月1日午後2時から2日午前8時30分にかけて、県内で確認されたクマの目撃件数は32件にのぼる。現時点で人的被害は報告されていないが、引き続き警戒が必要な状況だ。