2026年に行われるアメリカ中間選挙の前哨戦となる州知事選を控え、オバマ元大統領が1日、南部バージニア州で民主党候補の応援演説を行い、「我々の国と政治は深刻な暗闇の中にいる」と述べ、強権的な姿勢を強めるトランプ政権を批判しました。

オバマ元大統領は、4日に行われる南部バージニア州と東部ニュージャージー州の知事選を目前に控え、民主党の応援演説に駆けつけました。

オバマ氏は演説で「我々の国と政治はいま、深刻な暗闇の中にいる。ホワイトハウスは毎日、新たな無法、無謀、意地悪、そしてただの狂気を生み出している」とトランプ政権を厳しく批判しました。

さらに、オバマ氏は「大統領が気に入らない悪い雇用統計を正確に報告したためにクビになった気の毒な労働経済学者が何人かいる」などと指摘し、「毎日がハロウィーンのようだ。ただ、トリックばかりで、お菓子がないだけ」とトランプ政権について皮肉を述べました。

また、共和党議員について「大統領が常軌を逸していると分かっていても、彼らは反抗しようともしない。彼らの多くは、権力が乱用され、有権者や国を傷つけていることを裏では認めているにもかかわらずだ」と述べ、強権的な姿勢を強めるトランプ政権に対して危機感をあらわにしました。

南部バージニア州と東部ニュージャージー州の知事選は、第2次トランプ政権が始まって以来、初となる主要な地方選挙です。

トランプ大統領と与党・共和党に対するアメリカ国民の評価が表れる選挙となり、2026年11月に行われる中間選挙の試金石として注目されます。

野党・民主党は両州で勝利し、中間選挙に向けて弾みをつけたい考えです。

フジテレビ
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国際取材部
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