熊本県が整備を計画する空港アクセス鉄道について31日、県とJR九州が会見を開き、JR豊肥線の輸送力強化などについて合意したことを発表しました。運行形態は『上下分離方式』とし快速列車の導入も盛り込まれています。

【木村 知事】
「JR九州と空港アクセス鉄道の整備とこれを支える豊肥本線の輸送力強化について前向きかつ真剣な協議を重ねともに取り組んでいこうと大筋合意に至りました」

31日朝、木村知事と、JR九州の古宮 洋二 社長が記者会見を開き、空港アクセス鉄道の整備とJR豊肥線の輸送力強化について4つの項目で協力して取り組むことに合意したと発表しました。

一つは上下分離方式の採用。線路や駅などの鉄道設備は県が設置する第三セクターが所有・管理し、列車の運行をJR九州が担います。

二つ目はJR豊肥線の機能強化。東海学園前駅や武蔵塚駅、原水駅で上下線の行き違いや同時進入ができるよう整備し、熊本駅から熊本空港まで普通列車よりも9分速い39分で結ぶ『快速列車』を導入します。

この他、沿線の活性化や将来の抜本的な輸送力強化についても両者が連携して取り組むとしています。

【JR九州 古宮 洋二 社長】
「アクセス鉄道完成まで時間があるようで多分ないと思うので、客の動向を見極めながら利用しやすい魅力ある豊肥本線を目指していきたい」

空港アクセス鉄道はJR肥後大津駅と熊本空港を結ぶ全長約6.8キロで、概算事業費は当初の見込みから200億円増額し約610億円。最大3分の1をJR側が負担することでも合意しています。

県では2027年度中の着工、2034年度中の開業を目指しています。

テレビ熊本
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