これを受けて、『いじめ』の被害に遭った男性が31日午後、会見を開き、報告書がまとまったことについては「安心した」と話す一方で、「納得できない部分がある」と話しました。
【被害に遭った男性(19)】
「今回の選手権の遠征先で起きたこと以外、日常的なところでの学校や指導者の対応が調査報告書には含まれておらず、全然、納得いっていない」
そして、転校を余儀なくされた男性は次のように訴えました。
【被害に遭った男性(19)】
「加害者は指導などがあるだけで、学校に残り、『ごめんなさい』の一言で終わってしまう。『いじめ』という三文字で簡単に丸め込まれますが、その三文字とは比べ物にならないほど不必要な人生の代償を払っている被害者がこの世の中にたくさんいること、そして、加害者同等の感覚を持つ大人もいることに、一人一人が向き合ってほしい」
一方、この問題をめぐっては、上級生2人が強要罪で起訴されていて、2人はいずれも「全裸で土下座をするよう強要していない」と無罪を主張。また、男性はこの上級生2人に対し、損害賠償を求める裁判を起こしています。