客足がなかなか戻らない観光バスや高速バスだが、まずは安心してもらうサービス提供で需要回復を目指す。紅葉シーズンを迎える中、コロナ禍でも車内で安心して過ごしてもらおうと、13日秋田市に支店を置くバス会社が、高速バスにウイルスを分解する効果のあるコーティング加工を行った。

 この取り組みは、新型コロナウイルスの感染への不安が高まる中、バスの車内を光触媒コーティングして、利用客に安心して高速バスを利用してもらおうと、JRバス東北が行った。

 光触媒とは太陽や蛍光灯の光を当て、細菌やウイルスを分解する技術。JRバス東北秋田支店には、秋田と東京、仙台を結ぶ高速バスなどが11台あり、13日は作業員がウイルスを分解する特殊な液体を座席やカーテンなどに吹きかけた。

 秋田県によると秋田県内の高速バスによる収益は、2019年と比べて5月は9割以上下がり、8月現在でも8割以上減っている。JRバス東北安全整備部の森田壮亮さんは「9月以降、少しずつ持ち直している路線もあるが、依然厳しい状況が続いている。そういった中で、どうやってお客さまに安心してご利用いただくかというところで、今回の光触媒でより安心してご乗車いただけるきっかけになればと願っている」と話した。

 JRバス東北では、今回のコーティングだけではなく、検温や消毒作業など感染症対策を徹底し、バスの中が安心・安全であることを伝えていきたいとしている。