岩手医科大学の研究グループが、食道がんの再発を早期に発見する検査手法を開発した。

血液中のDNAを解析するという手法で、世界で初めての研究だとしている。

検査手法を開発したのは、岩手医科大学・外科学講座の岩谷岳准教授らの研究グループ。

岩手医科大学 岩谷岳 准教授

「体に負担の少ない採血検査のみで、既存のCTスキャンより高い精度で食道がんの治療効果や再発の診断が可能です」

従来、食道がんの再発の診断には「CT検査」や「腫瘍マーカー検査」と呼ばれる手法が用いられてきたが、小さな病変を見つけにくいなど精度に課題があった。

岩谷准教授らは、がん患者特有の変異を示すDNAが血液中に存在するかどうかを調べる検査「デジタルPCR」を36人の患者に定期的に実施。

すると従来の検査に比べて5カ月早く再発を確認できたほか、治療効果の正確な判定に役立つなど、33人に対し検査の妥当性が確認されたという。

食道がんについて、デジタルPCR検査の実用性を示した研究は世界初だということで、岩手医大では今後、この検査手法が他のがんにも活用できるか検証することにしている。