レトロな道具もオシャレ演出に一役

元々は、まったく違う用途に使われていた場所を、リノベーションでオシャレな空間に生まれ変わらせる…そこに込められた、オーナーのこだわりと思いとは。

長崎県西彼杵郡長与町のカフェ、「ボーダレスラウンジ」。

「日本中の田舎を遊び場に」をコンセプトに、去年12月にオープンした。

実はこの場所、元々は長与町の特産品・ミカンの集積場だった。

ボーダレスラウンジ」オーナー 江口雅志さん;
僕が最初にシャッターを開けたときは、ゴミと昭和の遺物がすごいたくさん残っていて、1つ1つ手作業で取り除いて作っていきました。

およそ30年間使われていなかった場所が、リノベーションでカフェに生まれ変わった。

ボーダレスラウンジ」オーナー 江口雅志さん;
コンテナも、当時の収穫コンテナを、山盛りあるので使ってますし。

ボーダレスラウンジ」オーナー 江口雅志さん;
こういう、みかんの仕分けをするもの、選果機とか使ってますね。
お子さんがぐるぐる回してますし。

ボーダレスラウンジ」オーナー 江口雅志さん;
これもそうです。穴の大きさが違うんですけど、夏みかんとかサイズをより分ける為に使っていた道具。

店名の「ボーダレスラウンジ」には、「境界線を作らず多くの人に集まって欲しい」という願いが込められている。

お客さんの男性;
レトロな感じで居心地も良かったですし いい雰囲気です。

お客さんの女性
2階からの景色がきれいでした、海が広くて 景色が良かったです。こんなに大村湾は広かったんだって思いました。

意外な食材も“インスタ映え”

メニューの一部を紹介すると…
*ピンクグレープフルーツレモネード(税込み464円)
* いろいろフルーツのパフェ(税込 626円)

少し変わったところでは…
*イノシシ肉のタコライス 温玉のせ(税込742円)

こちらをオーダーした女性からは、
「えー、イノシシなのかなあ?」「全然くさくないね」「くさくない。おいしい、食べやすいです」といった声が。

イマドキらしく、インスタ映えも!

実はこうしたメニューに使われる食材にも、オーナーのこだわりがある。
店に入って すぐ目に付くところには、オーナーの江口さんオススメの県内産の有機野菜や加工品が置かれている。
江口さんには、佐世保市に住んでいた子どもの頃は、野山に近い畑で採れたものをそのまま口にしていたという「原点」がある。
そのため、「ボーダレスラウンジ」でも、地産地消を大切にしている。

お客さんの男性;
こちらの良いところは、地産地消じゃないですかね。いろんな県内物産があるんで、そこが良いかなと思いました。

小さな子供を持つ女性;
(無農薬の野菜などを使っているので)すごく安心です。
こちらに引っ越して来てからは、こういうとことか色んなところで直売の野菜を買えるので、助かっています。

野菜が秘めている“プラスアルファの価値“とは

江口さんの食材へのこだわり、大切にしていることは、“生産現場のストーリーを感じるもの”。

この日は、2019年に農業経営に参入した、同じ町内にあるLPガス事業者による「kuriyaの畑」を訪問した。

ボーダレスラウンジ」オーナー 江口雅志さん;
堂崎のあたりにはないんですかね、固定種というか土着の野菜は?

「 kuriyaの畑」運営 チョープロ 平井拓也さん;
どうなんでしょうね…けどやっていけたら良いですよね。その土地に根付いているものを。

ボーダレスラウンジ」オーナー 江口雅志さん;
そうですね 長与町で僕らが売る意味もあるかなと。

江口さんは、どんな環境で作っているのか、どんな思いで作っているのか、など質問をぶつけていく。

「 kuriyaの畑」運営 チョープロ 平井拓也さん;
野菜だけじゃなくて、それ以外のプラスアルファのものを売る。ここであれば景色を売るとか、こういう考えを持って野菜を売っているという、背景を売るというところが、「なるほどな」と。
自分と業種が違う人からの視点だなと思いました。

地域の新たな「公園」に…

名前の通り、「ボーダレスラウンジ」には入り口という境界線がない。

ボーダレスラウンジ」オーナー 江口雅志さん;
入り口に扉を付けていない、僕はそれが狙い 。

ボーダレスラウンジ」オーナー 江口雅志さん;
「いらっしゃいませ」じゃなくて「こんにちは」でお迎えしているし、公園みたいな感じが理想ですね。

オシャレな空間と地産地消に引き寄せられ、今日も多くの人がふらっとこの場所を訪れる…。

(テレビ長崎)

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