SNSで警察官を名乗る男から「不正取引の容疑で在宅調査する」などと嘘の説明を受け、60代の女性が計240万円をだまし取られました。
被害にあったのは札幌市南区に住む60代の女性です。
女性は9月15日に「NTTカスタマーセンターの山本」を名乗る人物から「携帯電話の契約に未納料金があります」などと電話を受けました。
その後、無料通信アプリ「LINE」のアカウントに「大阪府警本部捜査二課の山下」を名乗る男から突然“友達追加”があったほか、ニセの警察手帳の写真が送られ、電話でも連絡があったといいます。
その際、「不正取引の容疑で在宅調査する」「お金のシリアル番号を確認するため、指定した口座にお金を振り込んでください」などと言われました。
さらに、暗号資産(仮想通貨)の口座を開設するよう求められ、女性はその指示を信じ、開設した暗号資産の口座に、2回にわけて計240万円を振り込んだということです。
男から「他人に一切言わないように」と念押しされていましたが、16日になって詐欺を疑い警察に被害を申告しました。
警察は、「警察官が被害者とSNSで通話することはありません」などと注意を呼びかけています。