これは手作りのお菓子だが、これが今、SNSなどを中心に注目されている。

実は、駅などで、いきなり外国人とみられる女性に話しかけられ、このお菓子の購入を迫られるという事例が相次いでいて、そうした目撃情報が東京や大阪、福岡など各地に広がっている。

いったい、誰が何のために。
その実態をFNNが取材した。

路上に立つ外国人女性。

手には、かばんを持っていた。

人通りの多い駅前で、通行人に何かを売っているもよう。

外国人女性「(何をしている?)何もないです」、「ノーノーノー。帰ります、帰ります」

この外国人女性が売っていたのは、謎のお菓子。

取材班は、その実態を追った。

「留学生を名乗る外国人女性が駅前で手作りのお菓子を販売している」と、ネット上では今、そうした内容の投稿が相次いでいる。

実際に、路上でお菓子を買ったという女性に話を聞くことができた。

東京・武蔵野市のJR武蔵境駅前。

女性が声をかけられたのは、9月末のことだった。

外国人からお菓子を購入した女性「その柱あたりに立っていました。小さい紙を見せられて、お菓子を買ってくださいと書いてあった」

スーパーの前で人を待つように立っていたのは、アジア系の外国人女性。

見せられたカードには、「私は留学生です。コロナウイルス仕事見つかりません。学費と生活のためにおやつを販売しています」と書かれていたという。

女性は、少しでも助けになればとの思いから、お菓子を500円で購入した。

外国人が生活支援名目で手作りのお菓子を売る事例は、各地で相次いでいる。

東京では、荻窪駅や立川駅、高尾駅など、JR中央線沿線で多く報告されているほか、神奈川や埼玉、千葉でも目撃されている。

話の持ちかけ方がほぼ共通していることから、組織的な詐欺行為ではとの声も上がる中、新たな目撃情報が飛び込んできた。

取材班が向かったのは、東京・葛飾区にある京成電鉄・お花茶屋駅前。

そこには確かに、かばんとキャリーバッグを持ったアジア系の外国人女性が立っていた。

通行人に声をかけては、何かを訴えている様子。

すると、ある男性は財布を出した。

やはり、通行人にお菓子を売っている様子。

事情を確かめるため、直撃取材を試みた。

外国人女性「(何をしている?)何もないです」、

女性は、突然かばんの中に入っていたお菓子を隠し、その場から立ち去ろうとする。

外国人女性「(英語は話せますか?)...。(どこから来ましたか?)...。ごめんなさい。ありがとう。ノーノー。帰ります、帰ります」

くわしい話を聞けなかったものの、取材班は謎を解く手がかりとなるお菓子を入手した。

ハロウィーン用にラッピングされた袋。

そこに、賞味期限とみられる日付は書かれているが、原材料などの表記はない。

その中にあった、あめ玉のような包み紙を開けると、出てきたのは、茶色いボール状のお菓子だった。

触ってみると、弾力があって柔らかく、中には、緑色のソースのようなものが入っていた。

これは、いったい何なのだろうか。

お菓子を購入した女性が目にしたのも、同じタイプのお菓子だった。

外国人からお菓子を購入した女性「わたしのは抹茶味でしたが、とにかくマシュマロが入っていて、そのまわりをスポンジ状のお菓子が覆っている。これおいしいと家族に言うぐらいおいしかったです」

この謎のお菓子の正体を探るべく、世界のお菓子にくわしい料理の専門家に見てもらった。

1級フードアナリスト・伊能すみ子さん「これはフィリピンのお菓子のマンチキンですね。誰でも安くて簡単に作れるお菓子です。日本で4つ・500円は、ちょっと高いかもしれないですね」

しかし、路上で手作りのお菓子を売る行為は、法に触れる可能性があるという。

若狭勝弁護士「(保健所に)無許可でお菓子を製造して販売しているということになると、食品衛生法違反ということで、3年以下の懲役、または300万円以下の罰金の適用がなされる可能性がある」

声をかけられた場合は、慎重に対応することが求められる。