岩手県内は8月5日に久しぶりにまとまった雨が降り、水不足が深刻化しているダムに恵みがもたらされました。
盛岡市の御所ダムの貯水率は0%から45.6%に上昇しています。

盛岡市の御所ダムでは、5日、1カ月ぶりにまとまった雨が降りました。

「貯水率」は5日朝の時点では0%でしたが、6日午後1時半の時点で45.6%になりました。

管理事務所では7月末、貯水率が0%となったことを受けて、最低水位以下の通常使用しない水を農業用に緊急放流する初の対応を取りましたが、水位が増えたことから5日にこれを終了しました。

一方、盛岡市の四十四田ダムでは、夏休みに合わせてダムを点検する通路を公開する催しを開いています。
参加した地域の住民もダムの状況を気にかけていたと言います。

参加した市民
「ニュースや新聞を見ていて、上流の岩姫橋からの水の流れを見ると、本当に少なくなったということで心配している面もあった」

発電用に水を貯めているこのダムでは、6日午前9時時点で貯水率が100%にまで上昇しましたが、例年に比べるとまだ十分な状況ではないといいます。

北上川ダム統合管理事務所 佐藤玲子管理第二課長
「昨年度は7月のダム放流も結構あったが、今年は今のところまったくないので、本当に水がない状況だった。回復はしているがまだ少ない状況」

管理事務所は「今後も気象状況を注視し、必要な対応を検討していく」としています。

6日時点の県内の主なダムの貯水率は、豊沢ダム(花巻市)が8.0%、湯田ダム(西和賀町)が44.5%、胆沢ダム(奥州市)が26.1%、田瀬ダム(花巻市)が71.9%となっています。
また御所ダムは45.6%(6日午後1時半の時点)で、いずれも例年を下回っており今後も状況の注視が必要となっています。

(岩手めんこいテレビ)

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